技術情報
経糸糊付技術
経糸糊付とは、製織前の経糸を糊剤の伸縮性膜で補強し、製織工程で受ける機械的負荷に耐えて、優れた製織性能を維持するうえで不可欠な工程です。通常、経糸糊付の品質は次の要点で判断されます。
着糊量測定方法
サイジングの品質管理をする上で正確な着糊量を測定し把握しておくことは非常に重要です。
一般的にサイジング工場内で行われている糊付後のビーム重量を測って着糊量を算出するいわゆるビーム着糊量は、計算上の水分率と実際の糊付糸の水分率との相違などにより数値が大きく相違し実際の糸に付着している着糊量とは大きく異なる事が多いのです。
それ故、採取糊付糸を適切に糊抜きし、その糊抜き減量%を求め、同時に糊抜きと同工程で処理された無糊原糸の減量%も測定して、その減量%を糊抜き減量%から差し引いた値が、正しい着糊量だと言えます。弊社では、この方法で正確な着糊量を測定し、正確な糊付糸の分析を行っています。